The 文字習得

 海外にお住まいの日本人の親御さんたちの悩みのひとつに
お子さんの日本語(特に文字の)習得があるのではないでしょうか?

 エクアドルで日本語が必要かと言ったらいらないでしょう。
でも私は娘たちに、私の家族や友人、その他母国の人々と日本語で
コミュニケーションできるようになってほしい。そこから
自分のルーツを知ることができると思うのです。
それはキチュア語も同じこと。

 将来役に立つかどうかというのは、二の次ですが、あえて言えば、
複数言語を学ぶことによって、多文化に触れ、複眼的思考が
できるようになるかもしれないとは思っています。

 ただ、学ぶと言っても、私が話すだけでは圧倒的に足りない。
私はムユとは日本語でしか話していませんが、ムユの日本語は
なんだか「外人さんが話す日本語」のよう。
欧米や、日本人の在住の方が多い地域には、日本人の補修校が
あると思いますが、エクアドルの片田舎に住む私にはそんなものを
のぞむべくもなく…。

 ということで、母に協力してもらって、日本語の教材を
購入する以外に、モンテッソーリ教育の文字習得に使われる教材を
作ることにしました。

 このことを教えてくださったのは、国際モンテッソーリ協会元理事の
深津高子さんです。この方は、「平和はこどもから始まります」を
キーワードに、モンテッソーリ教育に取り組んでおられます。
深津さんは、スゴイ女性で、私の「今世紀女性偉人ベストテン」に
しっかりと刻まれています。いつも大事なアドバイスをいっぱい
くださいます。

 「モンテッソーリ教育」は、私の解釈が正しいのかわかりませんが、
ものすごーく簡単に言えば子どもをよく見ることが始まります。
子どもの個性にもとづいたいろいろな能力は、その発達に適した
最も良い時期があり、それぞれの時期の、子どもの
「やってみたーい!」という気持ちを最大限尊重し、
「自分でできるようになる」お手伝いをすることだというふうに
解釈しています。

 これを、文字習得の他、数字教育や実生活における様々な
事柄に応用していくわけですね。

 モンテッソーリ教育の文字習得の教具のひとつとして、
「砂文字」があります。板にサンドペーパーに文字を
プリントしていくのですが、これがけっこう大変だった~。

 まず父・エクトルが、ベニヤ板を20cm×10cmくらいの
大きさに切り、ヤスリで滑らかにします。そして母・私が、
日本語の文字を拡大して、プリントアウトして、
サンドペーパーに写して、カッターで切り、板の右側に貼付けます。

 サンドペーパーと言われていたのですが、なんとなく
味気ないので、キラキラ・ザラザラのシートが文房具屋で
売っていたので、これを切り抜いて使いました。
あかさたなと、行によって色を変えてみました。

 ただし、後に、このザラザラはたくさん使ったら、
減るだろうということが容易に予測されたので、もし
また作ることになったら、今度こそ、ヤスリにしようと
思いました。しかも、どうでるかはまだわかりませんが、
好きな色ばかりを練習してしまうかもと思ったり…。

画像


 文字のフォントは、よく覚えていなかったので、とりあえず
一番スタンダードっぽい明朝体にしたのですが、これが失敗。
明朝体だと、筆書きっぽすぎて、つながっている部分が多すぎて、
書き順がわかりにくい。そう気がついたのは、和田の「わ」を
切っているときでした。そこで、急遽教科書体に。
うろ覚えですが、深津さんに教科書体と言われたようなと
思い出し、教科書体でやっていくと、何故かがわかりました。
書く流れ、ハネやトメがしっかりわかるのです。
ああ、だからこの書体が「教科書」で使われてんだな~と納得。

 ほんと、エクトルと二人して、夜なべして作りました。
しかしまだ50音しかできておらず、さらにカタカナも待っています。
ひ~。しかし、ムユの「やってみた~い」時期を逃しては
ならん~。

画像

↑ムユの「む」も「ゆ」もちょっと難しい部類。
「し」とか「く」とかから始めます。

 とりあえず、これを何度も何度もなぞることで、形を
少しずつインプットしていくわけです。

 昔、アメリカにいたとき、なぜ日本語という、基本的に
日本でしか話されていない言葉が母語なんだろうと、
恨んだことすらありましたが、今では、日本語という、
日本固有の言葉や文字があることがすばらしいと思う。
誇りにも思えるようになりました。こんなすばらしい言葉や
文字を、私は、娘たちに教える義務があると感じています。

 エクアドルにいても、少しずつひらがなを覚えることが
できたらいいなと思っていますが、でも、日本に住む
子どもたちと同じようにはできるわけがない。
だからできなくても、ヒステリックにならないように、
ゆっくりゆっくりやっていこうと思っています。

画像

↑2歳くらいから、文字を読めなくてもなぞることが
できるようです。

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この記事へのコメント

もめん
2010年12月05日 11:19
こんにちは!

まだ頭の柔らか~い、むゆちゃんとさちゃちゃんだからね…きっと日本語を書けるようになりますよ~!。

将来は墨をすって、お習字もしたり!。夢は広がりますね~!。

あやさん~!。キチュア語の文字は、有るんでしょうか?。読みをローマ字でしているのですか?。
忙しく…大変と思いますが、私にもキチュア語を少しずつ…教えて欲しいな、なんて思ってしまいます。
ワダアヤ
2010年12月05日 12:42
もめんさん

 いつもコメントありがとうございます。
 私はキチュア語は、ほとんどできません~。ムユにエクトルが話す程度(すわれとか、静かにしろとか、早く食えとか)しか、わかりません。村の人たちが話しているときはちんぷかんぷんでございます。でもいつかわかるようになりたいと思って、誰かが話しているときは超集中して聞こうと思っていますが、あまりにもわからないので、途中からすぐ放棄してしまいます。
 ちなみにキチュア語は、文字はないらしいです。
もめん
2010年12月05日 22:58
そうですか…やっぱり、キチュア語は、文字が無いんですよね。

あやさんが、エクアドルに住まわれていても…ヒアリングだけでは、難しいんですね。

私は、
ニュカ・シチュンニ・モメン…

プニュナイ…
コル・ギル・ニ…

くらいしか、パッと出て来ないんです~!。

あ~!、もっと、もっと、知りたい~!おぼえたい~!って、もがいています。
あやさんのブログに時々、キチュアの単語が出てくるので…楽しみにしています。

そうそう…隣の県に暮らす、エクアドルの友は、年に一回逢いますが、ムユちゃんの名前を、良い名前だねぇって言ってました~。

まずは、スペイン語頑張らなきゃいけませんね。

あやさんも、ムユちゃんとサチャちゃんと、楽しく頑張って下さいね…。

私は、ムユちゃんファンなんです。
笑顔が大好き。
いつかムユちゃんとも、日本語でお話したいな~。
またミナコ
2010年12月06日 17:44
すごい、この砂文字!!!!
これは、大変どころではないでしょう!完成度が高くてまたビックリ。これはいいよ~!!!

実は、私、絵本を送りたかったの。おそらく日本のないだろうなあ、と思って。もう、すでに数カ月前に買ってあるから実家に送らせてもらおうかなあ。
でも、もってる絵本かもなあ、とか思いつつ。
ワダアヤ
2010年12月06日 20:38
もめんさん

 そうなんです。スペイン語も重要課題です。ホームスクーリングを考えたこともあったのですが、やっぱり無理だと思ったのは、私もエクトルも母語がスペイン語じゃないからなんです。
 あと、お会いしたこともないのに、ムユファンと言ってくださって恐縮です。いつかお会いできるといいですね。
ワダアヤ
2010年12月06日 21:02
みなちゃん

 またまたブログ読んでくれてありがとう。
 実はあれ、近くで見るとけっこう歪んでるのだけれど、まぁ、手作りだし、その辺はとりあえず文字が認識できれば…。
 これからサチャのおもちゃ(といっても、ミニほうきとか、ミニぞうきんとか)を作るぞ~と思ってます。高価なものじゃなくても、その辺にあるものででも、サチャの想像力や創造力にちょこっと寄与できるようなものが作れたらいいのだけれど。
小野寺愛
2011年02月10日 09:35
あやちゃん、こんにちは~!
高子さんからブログを紹介されてやってきました。「ピースボート子どもの家」の小野寺愛です。
亜美ちゃん、ゆりかさんとは仲良くしていて、あやちゃんの話はずっと聞いていたけれど、こんな風にブログで繋がるとまた嬉しいですね!
砂文字、すごすぎ。我が家の長女、モモも文字の敏感期を迎えているけれど、私は砂文字を作る時間など夢のまた夢という感じで、平面の文字を指でなぞってもらってます。モモごめん!笑。やっぱり「も」や「し」、「の」を好んで書いてます。
ピースボートがエクアドルに行く機会とか、なにか一緒にできたらと思います。これからもよろしくお願いします~!
ワダアヤ
2011年02月10日 23:37
愛さん

 こんにちは!私も愛さんのブログをだいぶ前から読ませていただいていて、モモちゃんたちがうらやましい~!と常々思っていました。図書館でのエピソードなんかもとってもかわいいし、すごい。
 「子どもの家」も、かなり私の琴線をふるわせ、うちの農園売って、ピースボートに家族で乗っちゃうか!?と真剣に思ったほど。でもきっと売っても、4人分の代金にはならなそうなので、コースにエクアドルを入れてもらって、そこで乗船か下船すれば、ちょっとは安くなるかな…とか大まじめに考えていたりしています。
 ピースボート子どもの家もそうなのだけれど、愛さんのそれ以前の旅も出会いも素敵だなと思いました。
 それではこれからどうぞよろしくお願いしまーす。
 あ、のぞみさんにもよろしくお伝えくださーい!

 

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