コロンビアからのお客様

 先日、インタグにご一緒したしばたさんが、一緒に活動されている
エクアドル在住のコロンビアの方々と共に、我が家クリキンディに
いらっしゃいました。

 しかし正直なところ、私はあま~り乗り気ではありませんでした。
(ごめんね、しばたさん!)

 しばたさんは、私たちの農園のコンセプトややっていることを
気に入ってくださり、このコロンビアの方々の活動の参考になればと、
彼らと一緒に行ってみたいと、自腹を切って、連れてこられることに。

 そこまで思ってくださること自体は、嬉しいことではあるのですが、
なぜ、あまり乗り気でなかったかというと、団体としてスローライフを
実現するというのは、なかなか難しいということを実感として
感じているからです。

 ライフスタイルは人それぞれ。このコンセプトを、どういう形で、
どういうやり方で、誰と、どこで、どれだけお金を使って、あるいは
使わないで、やるかは、千差万別。

 団体であるならば、コンセプトを共有して、それぞれのやり方で
スローライフを追及していくというのが、理想なのだと思いますが、
それは実はなかなか難しい。

 自然とのつながりを取り戻すこととか、電化製品などの量を減らして
環境負荷を低くして、自分たちの手で作っていく生活などの、
いわゆる「スローライフ」とは、長い時間をかけて少しずつやっていく
過程のようなもので、「答え」ではありません。そして、私が
日々感じている、このような手応えとか、感触とか、満足感・
充足感は、極めて個人的なもので、団体として「達成」するような
ものではないわけです。

 ちなみにナマケモノ倶楽部は、スローライフを目指す団体ですが、
一致団結して、足並みそろえてスローになろう!というよりも、
いろいろ提案をしてそれぞれができることをしてきましょという
環境・文化運動をしている団体。

 特に彼らの場合は、コロンビアで危険な生活を強いられ、エクアドルに
難民として渡ってきた人々で、生活を整えることがまず先決。
なんとかそれを目指し、お互い協力し合い、団体を結成したのだとか。
もう何年もエクアドルに暮らしている方もいますが、生活の安定性を
問われたら、きっとまだまだ、という段階なはず。安定していないと
できないことかと言ったら、そういうわけではないけれど、そういう
状況である場合、他人から言われてできることではないと思うのです。

 私たちにできることがあれば、と思うものの、彼らが現実的に
必要としていることと、私たちが提供できるものにはズレがある
ように思われました。

 うちでやっているようなコンポスト・トイレだとか、クイ小屋とか、
小技ならいくらでも教えてあげられるけれど、それで彼らが抱える
問題が解決するわけでもない。それが団体なら、なおさらだと
思ってしまったわけです。

 でも、会ってみないことには、なんとも言えないし、何がきっかけや
突破口になるかわからないし、こういうコンセプトがキレイゴトであっても、
もしそれを団体のコンセプトに採用することができたら、彼らを
支援したいという団体が現われるかもしれない。

 何より彼らが「行ってみたい」と言っているとしばたさんが
おっしゃっているので、あんまりお役に立てるとは思えないけれど、
と念を押した上で、おいでいただくことになりました。

 そして当日、インバブラ県の北部に位置するリタというところから、
4時間ほどかけて、しばたさんと8名の方が、山ほどのバナナと
ナランヒージャというすっぱーいフルーツをおみやげに持っていらして
くださいました。

 しばたさんは、かなり前に、一度しか、しかも車でしかいらしたことが
ないのに、コタカチのバスターミナルから歩いていらして、
その記憶力・方向感覚のよさに、私はびっくり仰天しました。

 いらした方々は、エクアドル暦2年~8年の方々。年齢も様々。
でもみなさん、もうコロンビアに帰るつもりはなく、エクアドルで根を
張っていくと覚悟を決められている方々でした。

 エクトルは、コロンビアで出稼ぎの経験があります。
ので、コロンビアの人々には超シンパシーを感じているらしいので、
ここは、このヒトに案内を任せました。

 一通り農園を見ていただきましたが、いろいろうなづきながら、
熱心にメモを取られていて、たいそう褒めてくださいました。

画像

↑私たち最新の作品。去年作った牛小屋の床に、コンクリートを
ひいて(床は土だった)、なおかつ傾斜をつけて、牛の尿をためて
(床にしみこませずに)、肥料に使おうというもの。

 特に、私たちの非電化洗濯機には興味津津という感じでした。

画像

↑いらした方の目がよく釘付けになる、非電化洗濯機。

 実際ご自分たちのところで、やられるかどうかは、また別の
話だとは思いますが、私たちにできるのはこんなことくらい。

 そしてお昼には、彼らが、持参してくきてくれた、緑バナナを
ゆでてつぶして、お団子にするコロンビアの郷土食、「Bala(弾丸)」を
作ってくれました。石でつぶすのがよろしいようですが、
持ってくるには重すぎるので、代わりに木のすり鉢(?)を持参され
ましたが、これでは、イマイチうまくつぶれないよう。しかも
持ってこられた緑バナナは、すでに黄色く色づいていたことも、
うまくつぶれなかった一つの要因らしいです。

画像

↑いつも画面のどこかにいる娘ムユ。

 でも、なんの調味料も使わないのに、酸味と甘みがちょうどよく、
おいしかったです。

 ちなみに私が作ったごはんと豆には、塩が足りなかったらしく、
(というかごはんに塩を入れては炊かないのですが)真剣な
顔で、「なぜ豆とごはんに塩を入れないの?」聞かれて
しまいました。

 私たちがやっていることは、時間はかかるし、忍耐も必要だけれど、
技術的には簡単なことばかり。自分たちには知識もお金もないから、
難しいことはできないということもありますが、それは、他の人にも、
やってほしいからという思いもあります。お金をかけて高い機材を
買ったり、専門家に頼んで難しいことをやってもらっても、それは私
たちの手から離れているものだし、うちに来てくださる方々に
それらを見せても、単なる自慢にしかならない。

 森の火事を消そうとするハチドリのように、あんまり足しには
ならないかもしれないけれど、私たちは私たちにできることを
地味に地道に淡々とやっていきたいと思ってやっています。

 今回いらしてくださった方々が、私たちの農園でやっていることを
やってくださるかはわからないし、やる意味があるのかも
わからないし、やり方が合うかもわからない。当初の疑問も
残ってはいますが、でも、彼らの心の片隅にでも、何か「ああ」と
思うようなことが残ってくれれば、こんなに嬉しいことはありません。

 遠いところ、みなさんわざわざありがとうございました。
しばたさんも、お疲れさまでした!

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この記事へのコメント

もめん
2010年06月28日 23:30
あやさ~ん!頑張ってますね。
ほんとに、毎日慌ただしいですね~!。お疲れ様です。

どうしても、便利さやスピードのために、文明の利器に頼ってきた現代の人間の中には・・・昔帰りを望んでいる人も多いのでしょうが、なかなか現実的に長続きしませんよね。

私達も、気がつけば・・テレビを見なくなったな・・。
夜遅くまで電気を使わないで、早く寝るように・・
エアコンも使わない!!。天然クーラーにたよる!。
買いものも、2000円を握って・・週2回以内!!。
という事くらいしか出来ていませんね。

このようにパソコンは、必需品になっています。
出来る事・・できるところから・・の精神で、頑張っていきたいと思っています!。

今週の、30日(水)にタビに会いに北九州まで行ってきます。なにか伝言ありますか?。

ではでは!!。
しばた
2010年07月08日 18:32
先日は大変お世話になりました。ありがとうございました。

その後、リタ周辺にしばらく滞在し帰国しました。帰り際にまた犬に噛まれてしまいました、、(いただいた子犬じゃないですよ!子犬達は早速子供たちのアイドルになっていました。)
帰ってから、クイの小屋はすぐにできるんじゃないかと話したりしていました。何か小さなことでも感じてもらえていたらうれしいです。

みんなとても温かい人たちなんですよね。彼らのことは今後も追い続けていきたいと思っています。

どうもありがとうございました!
一番楽しんだのは僕かもしれないですね。

またエクアドルに行ったときにはまた立ち寄らせてください。
皆さんにもどうぞよろしくお伝えください。
ワダアヤ
2010年07月08日 22:55
もめんさん、しばたさん、コメントありがとうございます。

>>もめんさん
XXしかできない、じゃなくて、XXもやってる!と思うと、生活が楽しくなって、いろいろスイッチが入ってもっといろんなことができると思いまーす!

>>しばたさん
いや~、あのときは子犬ちゃんを3匹も引き取っていただいて助かりました。あと一人だけ引き取り手を探しています。エクアドルで犬にかまれる人はけっこう多いですが、病院にいかれました?一応行っておいた方がいいですよー。またぜひいらしてください。

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