最後の昼餐

 ボランティアさんのクリスティーナとステファンと一緒にする
最後の昼食。

 これ以上ないくらい、インパクトのある食事になりました。

 メインディッシュは、なんと前々日の夜、うちの犬が
殺してしまったスカンク!!!!

 外が異常にクサイので何かと思ったら、スカンクのおなら。
どうやら、うちの犬に向かって発射されたもののよう。
しかしその屁攻撃のかいもなく、犬にやられてしまいました。

 余談ですが、このニオイは、子どもの頃住んでいたアメリカを
思い出させます。家の近くによくスカンクが死んでいて、
鷲みたいな大きな鳥が集ってました。その周辺が全部スカンクの
ニオイで、とにかく臭かった。リスとかウサギもいましたが、
スカンクの存在感にはかないませんでした。

 その死骸がボランティアさんの部屋のすぐそばに横たわって
いました。

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 どう考えても食えない。というよりも食うことなど考えつきもしない。
 
 ところが、私のパートナーのエクトルのお父さんは
「おいしいから」と肉を解体して持って帰るというのです!

 いや、絶対にありえない。

 しかし、やってのけちゃいました。
 お義父さんは、「まだ新鮮で、いい肉だよ」

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 私は、みんなに「もしみんなが試してみたいというのなら、
お義父さんにちょっとくださいってお願いしてもいいけど…。」

 しかし、誰も首を縦に振らない。

 ということで、「おいしいし、体にいいから」というお義父さんに
全部持って帰っていただきました。

 だがしかし、翌日お義父さんは「誰も食べなかった」と言って
(悪いけど、爆笑)、調理済みのお肉を持ってきてくれたのです。
お義母さんは料理しただけで食べなかったようです。
やっぱし先住民の人でも、敬遠するか。
だって、スカンクだもんね。

 お昼ご飯に出すかと思いながらご飯を作っていたら、さらに、
ステファンとクリスティーナが持ってきたのは、イモムシ!
土を掘っていたら、食べ頃のぷりぷり太ったイモムシがいっぱい
出てきたので、マエストロにきれいにしてもらって、
持ってきたのだとか。イモムシは、先住民の人たちにとって
大事なタンパク源。季節になるとみんな鍬とバケツを持って、
穫りに出かけます。

 すでにおなかの泥は出してあって、後は焼くだけの状態で
持ってきました。

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 ということで、この日のご飯は、スカンクの焼き肉とイモムシのあげ焼き。
これ以上、エクアドル山岳地方にふさわしい食事があるでしょうか。

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 イモムシは体験済みで、これは山のエビだなと理解していたので、
全然抵抗はなかったのですが、スカンク肉は私も初体験でした。
見た目はもうただのお肉だし、思ったよりもくさくなく、味もそこそこ。
でもきっと二度と口にはできないだろう…。

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↑意外といけるというクリスティーナ。
 
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↑スカンクの毛皮でマフラーを作ると言っていたアナ。

 うちではほとんどお肉を食べません。
 肉食絶対ダメ!というのでは全然ないですし、外のレストランで
食べたり、どこかでごちそうになることもたくさんあるのですが、
前にも書いたように、肉食にまつわる環境や社会問題というのは
無視できないし、うちでできたものを食べることを中心にしていると、
肉の出番がない。無理に買う必要性も感じない。
でもこうやってここで穫れたもの(?!)でタンパク源を
補うことは全然ありだと思うし、命をいただくことを感じたり、
動物から食べ物へ変わるそのプロセスをきちんと見て、
丸ごと全部いただいて、無駄を出さない重要さを知ることも
大事だと思っています。
 ま、しかしスカンクをあえて穫ることは絶対にないとは
思いますが。

 きっと私はスカンクの匂いを嗅ぐ度に、このポルトガルからの
ボランティアさんを思い出すでしょう。
いや、決してみなさんがクサイというわけでは…。

 ステファンとクリスティーナにとっても忘れられないご飯に
なったのではないでしょうか。きっと、みんなもスカンクを
見ては私たちのことを思い出すのだろうな。

 ステファン&クリスティーナ、1ヶ月間ありがとう!

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↑左側にいる犬が屁攻撃を食らったチムエロ。
臭さが消えない…。

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