コミュニティープロジェクト⑩ ~三歩進んで十歩下がる~

 もうもうもう、どうしていいかわからない状況になりました。

 前回からまた少し経ってしまいましたが、このプロジェクト、
健在です。

 村に提案して、とりあえず受け入れてもらったところまではよし。
(というか、この提案自体も、何度村の村長さんにお願いして
セッティングしてもらったことか。)

 そして本格的にPeace Corpsの資金援助を受けるために、
Peace Corpsのメアリーが書類を、助成金を得られるような
文章を夜も寝ないで考えて作成してくれたところまではよし。
(メアリー感謝!)

 私のパートナーのエクトルは、デザインを考え、何にどんな材料が
必要になるか、いくついるかを算出し、工具屋さんや金物屋さんやらを
かけずり回り、見積もりを出してもらったところまでもなんとかよし。

 そしてめでたく選考をとおり、助成金がおりました。

 でも、むむむむ~。

 というのも、トイレプロジェクトの話をすると、みんなのってくる。
(だからこそ、村に提案して受け入れてもらったんだと思います。)

 でも、いざとなると、参加者がない。

 Peace Corpsの資金では、3つしかトイレを作れないので、
本気で本気で必要としている、きちんと使ってくれる三家族にしか
提供できない。だから、このトイレを手に入れることができる人を
選ばないといけない状況になってしまいました。

 だから、このトイレを使う上で大事なこと、「環境(特に水)」、
「保健/衛生」、そして「コンポスト・トイレ」についての
ワークショップをし、この3つのワークショップ全部に参加した
人の中から、3名を抽選で選びましょうということになりました。

 そして最初のワークショップの日。なんとほとんど人が
来なかったのです。その日は月曜日だったのですが、これも
みなさんに希望日を聞いた上で決めた日だったのに。
その日は、「保健/衛生」の日で、病院の専門家は
怒って帰ってしまいました。
 
 これではどうしようもないので、村長さんと相談した上で
決めたのは、ワークショップを村の計画の中に練り込み、
全員義務参加としたのです。これは本当に私からすると、
最後の手段で、こんなふうに参加を義務化したって、
何になるんだ…と思ったのですが、でももう資金がおりたので
あとにもひけない。とにかく意味のあるワークショップ
なんだから、とりあえずみんなに参加してもらって、
その上で、トイレがほしい人を改めて聞いて、抽選をしたら
いいのではないだろうかと。苦渋の選択です。

 そこで「保健/衛生」を後回しにて、最初に「環境」を
やることにしました。

 ワークショップ自体は水に関するワークショップで、
それ自体、私にはとても興味深かったです。
世界にはどのくらい飲用水として使える水があるかとか、
世界で水はどんなふうに使われているのかとか、
1日にひと一人はどのくらい水を使っているのかとか、
肉を生産するのにどのくらい水を使うとか、
トイレで水を流さなければ、どのくらいの水を節約できるかとか、
具体的な例がいっぱいあって、思っていたよりもずっと、ずうっと
私たちの生活では水を使っているんだなということがすとんと
納得できました。

画像


 でも問題はその後。

 このワークショップの後、今までミーティングにこなかった人のうち
何人かが急に、
「でもこのトイレを建てる場所がない人はどうすんだ」
「他のコミュニティーとお金を出し合って、下水道を設置する予定がある」
とか、この期に及んでぐちゃぐちゃ言い出したのです。

 いつもコミュニティーで何かやるのは難しいと思っていましたが、
このときほど、かっと頭に血がのぼったことはありませんでした。
が、ぐらぐらと煮える頭を必死で冷やしつつ、懇切丁寧に、
もう何度はなしたかわからないくらい話した
トイレの使い方やら、サイズやら、下水道はありえないことや、
こういうトイレの環境への負荷の少なさなどなどなどなどを
エクトル、私、村長さんから話しました。

 でも、私たちが理詰めで反論の余地がないように話せば話すほど、
いろいろ言い出してきた人たちも、余計にかっとなり、
そのうちの一人は「自分はおりる」と言って、席を立ってしまいました。

 これじゃ、村の問題を解決するどころか、村に問題を
勃発させてるんじゃ…。

>>続く。

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