エクアドルの水の法律案

 つい先日まで、エクアドル全国規模で、新しい水の法律案に
対しての先住民による抗議運動が激化していました。
全国的に交通網が麻痺していました。

 抗議のポイントは:

* 大統領によって長官が任命される「水専任機関
(Autoridad Unica del Agua)」が大きな権限を持ち、このことから
時の政権によって大きく施策が変わる可能性を持つもので
あることが指摘されている。

* 地域社会にとっては水への権利を脅かす危険を有する
ものである。地域で管理していた水道が、コミュニティの手を
離れ有料化されるのではないか、国家の管理に移された後に、
管理委託という形で民間の手に委ねられるのではないかという
危機感がある。

 さらに言えば、先住民の人たちが求めているのは、

1) 環境サービスという形式を禁止すること。これは水(水源、高原、森林、湿地、湿原)の民営化に道を開くものとなる。
2) 憲法第318条に定められた水の優先度を尊重すること。水の生産的な利用に関しては、憲法第15条においてエネルギー主権は、水に対する権利、食料主権を損なって達成されるものではない、と定められていることを尊重すること。
3) 自然の権利を尊重すること。いかなる生産活動も、存在、維持、再生を危険にさらしてはならない。水とその水源を汚染しないことを保障すること。
4) すべての人に対する水への権利を保障すること。
 -すべての人に対して、無料の生活用水を保障すること
 -食料主権のための水利用を保障すること
 -先住民族の集団的権利に基づき、水の利用に関する文化様式を保障すること。
 -健康への権利の行使を保証するものとして、水、食料、教育への権利を保障すること。
5) 水への権利を保障するために、水専任機関の予算に、コミュニティレベルでの水事業を実施するための「水基金」を設置すること。
6) 憲法第318条、及び第85条に定められているように、水に関する業務を公的あるいはコミュニティによって行うこと。また住民やコミュニティの参加を保障すること。
7) 民営化の禁止、そのためのメカニズムを定めること。INTERAGUA 、AMAGUAへのコンセッションを取り下げること。
8) 先住民族が事前の協議を受ける権利を保障すること。
9) 先住民族が関連する法律制定に先立って協議を受ける権利を保障すること。

(開発と権利のための行動センターのメーリングリストより)

 これらがほとんど考慮されていない、議論されていないことも、
抗議運動が熱くなっている理由でもあります。

 コタカチ付近でも、かなり大きくなっていますが、ただ、コタカチは
いくつかのコミュニティーが
「なぜこの法案に反対なのだろう?」
「水法案の内容が知りたい」「デモの必要があるのならば、組織して出たい」
といい、自治体に、説明を求めたのですが、自治体は、
「法案は、水を民営化(=私有化)するものではないし、デモに出る必要はない」
と言い続け、それでもコミュニティーが食い下がると、アンランゴ知事は
「じゃあ」と言って、コタカチの中心地の公園の周りをぐるっと1周して
終わらせたということです。

 アンランゴ氏の息子が、UNORCAC(コタカチ先住民組織)の
会長なので、これも同様で、デモに出ないのはともかくとして、
説明を求めているコミュニティーに対して、何もしていません。
残念ながら。

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↑それでも集まった人たち。

 結局、木曜日までの抗議活動は全面中止されました。
しかし、それも解決したからというわけではなく、結論は宙に
浮いたまま。採択を延期することは、どうせ何もかもまた
同じことになってしまうという理由から、先住民組織は大きく
反発しています。

 ラジオなどを聞いていると、メスティソの人々は、
「政府がちゃんとやってんだから、なぜ、先住民たちはそれを邪魔するのか」
「先住民のおかげで、道が通れなくなってこまる」
などの意見を出していて、ちょっとびっくりします。
一方で、
「イバラ(インバブラ県の県庁所在地)では、水道料金が$12にもなっている。(コタカチでは、$2、3)生活用水がこんなに高いのは、都市部での水がどんどん減ってきている、あるいは汚染されているからなのではないか」
と危機感を抱いている人も少数派でしたが、いたようでした。

 この違いは、先住民か否か、というよりも、農村部に住んでいるか、
都市部に住んでいるかの違いだと思います。都市部に住んでいると、
どこから水が来るのか、誰かが食べ物を育てているのかが
見えなくなってしまうのでしょう。

 その点、先住民の人たちにとっては、この法律の行方は、
即生活に影響するので、切実です。少々乱暴でも、こうやって声を
あげないと、政府に気づいてもらえないというのが、実情です。
運動家だけでなく、一般の市民、村民が、動くというのは、やっぱり
自分も動かないとどうにもならないという意識の表れでしょう。

 しかしこういうときでも歌って踊ってしまうのは、やっぱりラテン気質と
いうものなのでしょうか。

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 でも、こうやって、歌って踊って、ハッピーに運動するのも素敵。

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