ありえない

 エクアドルに住んでいると、いろいろ「ありえない」ことが起ります。

 今日も、ありえないことがありました。まったくもって言語矛盾していますが、
そうとしか表現できないことです。

 うちには3つ水資源があります。
① 郡の管理下にある生活用水。
② 村の管理下にある灌漑用水。
③ 雨水タンク。(灌漑用)

 ①は私たちの飲料、および生活用水です。なんとこれへのアクセスが
なくなるという知らせが入りました。

 郡の上水道が古くなったので、換えると。ここまではいいです。
ただ、郡の中心部へ送る水圧が弱いので、郡の中心地にある浄水場へ
たどり着く前に、この水を使用している家庭、施設、すべて
使用不可にするというのです。

 実はこのうわさは前からありました。しかし、「まさか」という気持ちも
あったし、実際に確認した人がいて、そこで「いったん浄水場へ
送って、それからまた分配する」という話も聞いてきたのです。
(浄水場を通った水は塩素過多なので、嫌だったけど、でもないよりはマシ。)

 でも今日、うちのパートナーのエクトルが自治体に聞きにいってきたところ、
「知事が『水圧が低くなるのは困るから浄水場以前の使用は禁止』と
言ってきかない」と言っていると。
言ってきかないってどういうこと?

「水はすべての住民の権利だから、そうやって奪うことはできないと
いうことを知事は理解しない」と。
知事ってそんなに無知でいいの?

 ありえない。

  ちなみに、エクトルが話したのは、自治体の水の責任者。
私が理解できないことは、その水の責任者がなぜ、ブレインとなって、
知事を説得できないのかということ。
しかも「今、言ってきてくれてよかった、水道管を埋めちゃったら
もう何もできないからね」
これ、言わなかったらそのまんまってこと?

 ありえない。

 さらにいえば、こういうことが、私たち住民に一切正式に
知らされていないことも信じられない。いろいろ小耳にはさんだことを
エクトルが自治体に聞きにいって、やっとわかったことです。
さらにいえば、この上水道管を換えるのに、うちの敷地を通る上に、
道具やら水道管やらをうちに置かせてやっているのに、
なぜ、せめて、知らせてくれないのか。
おまけに村の灌漑用水路も破壊され、現在灌漑用水もなし。

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↑うちの敷地内に掘られたでっかい穴。

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↑何をしたか知らないけど、破壊された土塀。

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↑うちに放置された水道管や工具。

 ありえない。

 結局、言われたことは、弁護士にいって、水の権利について記述
してある憲法と法律の文章を含めた要請文書を提出しろと。
しかし、これ、なんで私たちがしないといけないの?

 ありえない。

 おまけにその弁護士とやらは、水の責任者のだんなさん。 
文書作成に10ドルだそうです。

 ありえない。

 何もかも、ありえなさすぎて、茫然としてしまいますが、
もしこういうことがあったなら、おそらく日本の場合は、その権利を
奪う前に、オプションを考えるでしょう。「水」という生命維持に
根本的に必要なものが、こうも簡単に奪われてしまうその現実。
水、こんなに大事なもの、他にあるでしょうか?改めて
水の大切さ、というか、水がない恐ろしさを感じました。

 ありえない!!!!

 …とかなり怒×100くらいの勢いで怒っていたのですが、
ふと見上げると、雲の切れ目から射した太陽の光で虹が。
何か力が抜けました。

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↑屋根の上からちょこっと出ているのがわかりますか?

 必ずきっと、解決策が見つかるはず。この「ありえなさ」の中で
生きて行く道は必ず「あり」ます。

 
 
 

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この記事へのコメント

ゆき
2010年04月15日 00:21
うんうん、とーっても共感します。
たくさんあるよねぇー「ありえない」こと。

でも必ずエクアドル人が言うのは「この国にはたくさん問題がある。でも解決の道も必ずある。」
そうなんだろうなぁ、と感じられるようにやっとなってきました。

娘がお友達と遊んでいて泣いてしまったときのお友達の一言「泣かないで。解決の道は必ずあるよ!」
いやいや、原因はあなたにあるのよ、、と心の中で笑ってしまいました。

雲の切れ間の虹、とってもステキだねぇ~(^^)

*餅米でみりん!!いいね!その発想!
私は甘みはほとんどタマネギ任せだけど、たまにみりんが欲しいときもあるものねぇ~。
ゆりこ
2010年04月16日 02:29
大丈夫なのですか?

でも、そうなのですね。「解決の道は必ずある」。
いい言葉ですね!

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