パーマカルチャーへの挑戦 (6) ~パーマカルチャー講習・エル・ミラグロ前編~

 さて、今度は場所を移し、エル・ミラグロにてプライベートレッスンです。

 プライベートというか、エル・ミラグロの環境に合った、アドバイスを
してもらうというわけです。

 エル・ミラグロは大きく二つに分かれていますが、そのほとんどは
森です。森は森として保存することも、エル・ミラグロの大きな目的
ですので、それはおいておいて、人が使っている場所をくまなく
まわります。

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↑崖の上の方の森。昔ははげ山だったとか。エル・ミラグロで
植林したりして、森ができてきた。

 エル・ミラグロの大きな特徴は、谷であること=つまり水際に
あるということです。水は豊富にあるけれど、それと同時に、水の多さに
泣かされます。乾季は、水面が上がり、川沿いのすべて流し、
畑は沼のようになり、野菜の根は腐ってしまうのです。

 あと、人里離れているので、できるだけ自給しないと生活が
成り立たないということも、ひとつの特徴です。

 それを聞いたロナルドさんは、水際から3mほど離れたところに
竹をジグザグに植えることを提案。竹は、建築材として優れているし、
自給できるし(なんとエル・ミラグロは過去に竹をオタバロ(山岳地方)で
購入し、トラックで運び、馬で荷を谷までおろしていた!)、川の
水をせき止めることもできると。

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↑水が引いた後の様子。何もかもめちゃくちゃ。そのあとにまた
草が生え、雨季に全部なぎ倒されるの繰り返し。

 さらに、土地の中でも、湿地帯には、竹を植えるとよいとのこと。
最初サトイモがいいと言われたのですが、サトイモは誰も食べない
(私は日本の柔らかいのだったら食べたいけれど、こっちのゴリゴリの
はちょっとどうやって食べればよいかわからない。)ので、やっぱり
ここは竹でしょう、ということになりました。

 こうやって、場所を使う人が必要なものを探すことも大切。
なるほどなるほど。

 さらに、馬や牛の牧草も必要。カルロス家で行ったスウェイル
導入し、乾季でも牧草を確保することに。そこで、さっそく
「A装置」を作って、測量をしました。

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↑乾季は写真のように、茶色でぱっさぱさ。

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↑私もやってみる。人為的なもの以外でも、たとえば石が
あったりしても、標高を測るときには狂うので、注意!
ロナルドさんは、なんとなく全体を見ただけで、どういうふうに
なるのかわかっていた。自然と寄り添っている人だと思いました。

 牛で、開墾をする場面をよく見ますが、牛というのは、
急激に標高が変わる方向へは絶対に進みません。できるだけ
同じ高さのところを選んで歩く。だから牛の行く方向へ沿って、
畝を作ると、同じ標高の畝ができるのだそうです。さらに言えば、
崖で草を食んでいる牛を見ますが、それらの牛もできるだけ
高低差の少ない方へ進むから、崖へ落ちないそうです。
うむ、すごい動物の本能。

 ここで興味深かったのは、ロナルドさん個人は、牛という
大型家畜を飼うことは、あまり持続可能ではないと考えているという。
その理由は、まず牛が十分に食べる量の草を確保するためには、
平均で1ヘクタールもの土地が必要になるとのこと。これは
森林破壊につながります。1ヘクタールをまとまって用意するわけでは
なくとも、点在する牧草地や草のある場所に牛を移動するという作業は、
かなり時間を取られるし、牛が土を踏むと、それだけ土が硬くなり、
畑にするにはまた大きな労力を必要とするからだそうです。
また病気にかかると、その治療費がまた馬鹿にならない。
死んでしまったときのロスもとても大きいし、また泥棒に遭うことも
考慮しなくてはなりません。エル・ミラグロでも、もし大きな家畜が
いなかったら、別に牧草地なんかいらないわけです。
まぁ、馬は物を運ぶに必須動物ですが、大型動物が一頭減る
だけで、土地の利用はまた変わってきます。だから彼が進めるのは
ウサギ、クイ、鶏、アヒルなどの小さい家畜。確かに場所や
食べ物の融通はききやすい。

 私たちの家にも牛はいます。その理由は、糞です。クイなどの
小動物もいますが、それでは肥料としての糞が足らないため、
大量に糞をくれる牛は重宝しています。

 が、ロナルドさんのおっしゃるように、牛の食べれる草を求めて、
1日で、2回か3回くらい牛を移動しなくてはなりません。これ、
超面倒くさいわけです。たまにロープがほどけて、野菜食べちゃったり
するし、ロープの届く範囲に植えた木があって、ロープに絡まって、
折れたりするし。できるだけ面倒くささを減らすこと(=生活の形に
合わせることORその行為そのものをやめる)も、パーマカルチャーでは
とっても大事。
 
 パーマカルチャーを自分の生活が、自然に沿っているか、
反しているかが見えてきます。パーマカルチャーを実践する、ということは
自分のライフスタイルを見直すことでもあるなぁとつくづく思いました。


>>続く。

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