パーマカルチャーへの挑戦 (3) ~お月さまのチカラ~

 バイオダイナミック農法という言葉をお聞きになったことがある
でしょうか?

 これは、月、地球、惑星と地球の位置関係が与える土や植物の
影響を考慮した農法というものです。この農法の全てを
理解しているわけではないのですが、確かにその影響というのは
あると思います。

 天体との関係、と言われても、はっきり言って、私には何のことやら?
という感じで、さっぱり理解できないわけですが、私が「ああ、なるほど」
と思えた身近なものには、月の満ち欠けがあります。つまり引力です。
この引力の強弱に従って種まき、移植、剪定、接ぎ木、耕運などの
ありとあらゆる農作業を行うと、それを無視したものよりもはるかに効率よく
できるわけです。

 大雑把に言ってしまうと、月が満月から新月へ向かう間は、
引力が下がっている、つまりパワーは下へと向かっているわけです。
このようなときは、木を切ったり、 (木に残っている水分が少ないため)、
木の植え替えや根菜の種まき(根が地中で発達するように)が
よいそうです。

 逆に新月から満月へ向かっている間は、引力が少ない、つまり
パワーは上へと向かっている。このようなときは、実、葉、花の
野菜の種まき(葉が出るの助ける)に向いているそうです。

画像

↑月カレンダーに従っての種まき。これは歩くだけで、穴の開いた
車輪(?)から種が少しずつこぼれるようになていて、それに
続くチェーンが土をかぶせてくれるスグレモノ非電化種まき機。

 私は、一度、竹のコップの制作を見たことがあります。
ただ何も考えずに竹を切って作ったコップは、すぐに虫食いにあい、
穴だらけになり使えなくなりました。一方で、新月に向かう月の
ときに切った竹コップは、7年経った今でも使えるものです。
だから、確かにその月の影響というのはある。

 でも、実際に実践するのは、思っていた以上に難しい。

 私たちは、基本的に月曜日から金曜日までの間、農作業を
行っていますが、たまに土曜日(うちのパートナーの学校の日)とか
日曜日(朝市)の日が種まきによい日だったり、耕運によかったりしても、
諸事情で動けなかったりします。平日でも、他の仕事で留守にして
いたりすることもあります。

 また種まきをして、移植する場合、種まきは、満月へ向かうときに
できても、今度は移植するのに良いという新月へ向かう月は、
2週間後か1ヵ月半後となり、その苗の成長(だいたい3週間から5週間)
に合わせて移植できないこともあります。

 農業器具など売っているお店に、この月のときはあれやれ、これやれと
事細かに書いてある「月カレンダー」が売っていますが、これも、
やってみると眉唾もんな気もしたりします。眉唾というか、全部の
月カレンダーがそうというわけでもないし、実際私たちが使っていた
カレンダーも別に嘘というわけではないと思うけれど、私たちが
自然の流れにうまく乗れないんですね。

 うまくいくときもあれば、うまくいかないときもある。やってみないと
わからない。というか、これって、結論がわかりにくいもののひとつでも
あると思います。

 農作業にもいろいろあって、あれもやってこれもやって、と欲張って
いろんなことをやろうとしている私たちにはついていけないことも
あり、頭がわーっとなってしまったりします。私たちの仲間の間では、
こういう状態になっていることを「月カレンダーの奴隷」と呼んでいます。
本当はそうじゃないけれど、自然の流れと自分の生活の流れが
合わなくて、↑にも書いたけれど、自然の波に乗れないので、
つらく感じてしまうんですね。

 上にも書きましたが、月だけでなく、太陽やその他の惑星との影響も
本当は考慮しなくてはいけないのでしょうし、農業をやる上では、
その季節やその年の雨量、土壌の状態、また私たちの作業進捗、
周囲との関係(灌漑用水のシェア、耕運機が来るとき来ないとき)、
種の状態、土の状態、堆肥の量と質、私たちの手先の技術など、
様々なことが関係してきています。

画像

↑接ぎ木名人のおじさんと、接ぎ木するのによいとされる満月へ
向かう半月のときしたとき。
…結論を言うと、全滅しました。

 自然、いのちの力は偉大。でも私たちにはまだそれを感じる力が
ありません。本当はそういうものをちゃんとやりたい、でもできない、
やり方がまだ見えないというところでしょうか。
まだまだ模索の余地があると思うので、チャレンジあるのみですっ。

 ちなみに欠けていく月のとき爪や髪を切ると、伸びにくく、満ちていく
月のときに爪や髪を切ると伸びやすいんですって。私たちは感じることが
できなくなっていますが、おそらくそういう影響を、体は受けまくっているの
でしょう。



>>続く。

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この記事へのコメント

takako
2010年01月21日 07:39
彩さん:ジョンズ・ホプキンズの学生たちに話をされたことプラス、それをサポートする現場があって、なんて実践と理論の融合した素晴らしい時間だったでしょう!(私もそこにいたかった!)

またこの月の力の話もすばらしいですね!髪の毛切るとき、考えます。モンテッソーリのいう敏感期もすごく似ていて、子どもをずっと観察しているうちにわかったこと。自然を観察し、試行錯誤で実践するうちに、ある法則が見られるのは、どれだけこちら側にゆったりとした「心」がなければできないかといつも子どもをみて思います。
昔はみな持っていた、現代人が感じなくなってしまったセンシティビティーを、もう一度、人間やり直し作業が残っていますね。

気づきのチャンスをありがとう!
深津高子@宇奈月温泉

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