水のフォーラム IN インタグ

 前回書いた水の法律に関するストライキに先駆けて、インタグで、
「水と多様性のフォーラム」がありました。

 インタグのプカラというところで行われました。
これはDECOIN(Defensa y Conservacion Ecologica de Intag)が
毎年オーガナイズしているフォーラムです。

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↑第4回インタグ水フォーラムのポスター。

 テーマは、
* ゴミ
* 水の衛生管理
* インタグにおけるコミュニティー小水力発電プロジェクト
* DECOINの水資源保全プロジェクト
* 生物多様性について
* 水の法律について

 でした。

 私にとって、興味深かったのは、ごみ問題を扱っていたこと。
水の問題とゴミの問題は直結しています。インタグは遠隔地な
ため、ごみ収集車が来るわけもなく、それぞれ処理せざるを
得ません。分別はおろか、全部いっしょくたにして燃やしてしまったり、
あるいはフルーツの皮のように、そこら辺にポイポイ捨てたり。
それが川に流れたり、地下水脈を汚したりしてしまうのです。
↓ゴミのプレゼン
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 水の衛生管理は、日本でいう厚生省の人が来ていて、
塩素を毎日入れること!と強調していて、うーむ、という感じでしたが、
実際、インタグでも水が原因で、胃腸炎を起こす子供が増えている
ことも事実です。ただ、それは塩素を入れることで解決することと
言うよりも、やっぱり水資源を守っていくことで、きれいな水を
保つことの方が大事だと思います。

 インタグのコミュニティー小水力発電のプレゼンは、現状報告。
これは10個のコミュニティーで設置される、小規模の水力発電
プロジェクトです。一基につき100MW供給できます。
森を守る=水を守ることで、発電することができ、
収入は100%インタグに残り、その収入で、人々を訓練し、雇用を
生むことができるプロジェクトです。現段階で、すべての調査、
環境アセスメントが終わり、今は広報に努め、資金集めに取り組んで
いるそうです。

 DECOINの活動は多岐に渡っていますが、特筆に当たるのが、
この水資源保護プロジェクト。これは、コミュニティーがコミュニティー
名義の湧水のある森を所有することによって、コミュニティー全体で
森を守り、それによって、コミュニティーはきれいな水を保ち、
使用することができるというプロジェクトです。合計で904ヘクタール
ほどあるのだそうです。これは南北アメリカ大陸で唯一の
プロジェクトだとか。さらに、他にも森林保護区があり、46種もの
在来種の木々を植え続けています。

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↑DECOIN支援のコミュニティー保護区

 さらにDECOINの創設者のカルロス・ソリージャさんのプレゼンです。
彼は、インタグという土地がいかに生態学的に多様性に優れているかを、
インタグの人たちに伝え続けています。インタグは世界に34か所しか
存在しない、環境ホットスポットのうち、2つのホットスポットにかぶっています。
でも、なかなかわかりにくいのは、生態学的多様性は、私たちに
何をしてくれるか?ということです。
多様性に優れている=様々な生物が棲むことができる=
循環が完璧で、バランスに優れているということです。
この森が、天候を安定させ、適度な太陽、雨、雲を大地にもたらす。
この森が、必要な水を浄化し、川に流し、あるいは土にとどめておく。
この森が、私たちに必要な酸素を供給してくれる。
この森は一度壊したらもう二度と元には戻りません。
私たちは、未来の世代に何を残したいのか?ということが
問われているのです。

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↑熱心に話を聞く参加者の方々。ほとんどは農業を営む
方々なので、水の問題には無関心ではいられないという感じ。
ゴミのことも、プレゼンの間、大きくうなづく方々がたくさん
いらっしゃいました。

 水の法律の話は、DECOINをもう10年以上も法的な面から
支えている弁護士さんから。いかに、今度の新しい法律が
企業に有利にできているかを丁寧に語ってくださいました。

 カルロスさんは、毎年毎年少しずつ参加者が増えていると
おっしゃっていました。こういう地道な努力が、人々の意識をゆっくりと、
でもしっかりと変えていくんだと思います。心が温かくなるような、
希望が見えます。

 ちなみに、おやつ(インタグのイベントは、遠方から朝早く来る方々も
たくさんいるので、いつもスナックが用意されている)もお昼ごはんも、
使い捨ての食器は一切使われておりませんでした。




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この記事へのコメント

toko
2009年10月10日 04:25
8月のSANEのツアーでもごみの話が出ました。
インタグの中で循環型のごみ処理をどう作るか、循環できないものをどうするか(プラスチックやビン、缶)などいろんな情報が欲しいところですね。

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