非電化生活への道 其の六 ~便利であること~

 非電化冷蔵庫の温度が下がりません。

 今のところ、16℃。ここしばらくは、曇り空の夜が
続いていたので、冷蔵庫は開けていませんでした。
12℃まで最初の数日で下がったけれど、そこから
先は、上がる一方。最初に感じたひやっと感も全然なし。

 うむ。

 今日は少し晴れた感じなので、冷蔵庫のふたを開けてみました。

画像


 それにしても、非電化製品をめぐって考えることは、
やはり思うことは利便性。

 非電化洗濯機は使えます。確かに、「これで充分」って思うこともあります。
でも、電動の洗濯機だったら、動かしている間は、他のことができます。
やっぱりそういう時間は貴重。

 冷蔵庫だって、まだ温度は下がらないということは
おいておいて、下がって何か冷やせるとしても、寒い夜に外に出て、
ふたを開けるがたまらなく面倒くさいというのが、正直なところ。

 もし私が9時5時の仕事をしていたら、絶対にこんなことは
できないだろうな…と思います。

 「モモ」の物語にあるように、便利になって貯めた時間は
どこへ行ったの?と思うことはたくさんあるけれど、
スイッチひとつで何でもできるようになった電化製品を
作った人たちの、その努力や成果は、やっぱりすごいなと思います。

 いつの時代の道具も、長く使われているものは、必ずしも、
お手軽ではないかもしれないけれど、自然にも、人間の体にとっても、
生活にとっても、理にかなっているものが多いですよね。
おそらく、その都度その都度、そういう道具や器具を
開発をしてきた人たちって、そういうことをものすごーく
ものすごく考えて、物理的に可能なことを追及してきたんだと思います。

 ただ、やっぱり、消費者が、「もっと速くもっと便利にもっと簡単に」と、
あるいは販売する方が、「もっともっと売りたい」と「もっともっと」を
求めすぎて必要でないものまで、どんどん出てきて、出すぎて、
結果として、人間が生きていくための体力、知恵、身体性、ひいては文化が
損なわれるようになってしまったというところが問題なんだと思います。

 さらに言えば、それに伴い、発電所がたくさん必要になったり、
大規模鉱山開発が行われたり、電磁波の身体への悪影響も出てきたり、
ゴミの問題につながったり、と、個人個人の電化製品の消費が
「環境破壊」という、個人の問題のみではなくなってきていることも、
認識するべきだと思います。

 だ・か・ら

電化製品はできるだけ控えよう。
本当に必要なものだけで生きていきたい。
電気を使わなくても、使えるものを使いたい。
知恵を駆使して、体が持っているあらゆる力を損なわないような生活がしたい。
それでもって楽しく!

 …と思って、炊飯器をやめて、土鍋に、
オーブントースターをやめて、土鍋に(↓)、

画像

↑この土鍋は、エクアドル海岸地方のもので、土鍋に網がしいて
あるんデス!ちなみにこれは本来はバナナを焼くのに使われるらしい。
パンをトーストするのも、ちょっとしたものをお皿ごと温めるのもできて、
超使い勝手よし!持ち手が熱くならないのも大きなポイント。
これで、商売したいくらい。
ちなみに、友人がつけた名前は、
Microonda Manabita(マナビ(海岸地方の県名)っ子の電子レンジ)。

 コーヒーを挽くのも、ゴマをするのも、パンを作るのも、全部、手仕事。
できないモノは、非電化製品を作ってみようと、パートナーの
エクトルといろいろ試行錯誤でやってきました。
(今のところ、これらの非電化製品は、電動のものと併用ですが。)

 少しずつそういう生活にシフトしてきて思うことは、確かに
電化製品は便利。助かると思うこともあるけれど、今、私が
「不便」だと思っていることって、きっと、単に、自分のライフスタイルや、
体に合っていないから。パンを作ることや、ほうきで掃除することを
私は面倒だと思っていない。むしろ楽しんでいます。
そして強い。壊れにくいし、たとえ壊れても自分で直せるものも多く、
停電になっても屁の河童。自分も、やり方・使い方を考えたりして
知恵を働かせることができる。

 今、非電化の洗濯機を、冷蔵庫を、「不便」と思ってしまうのは、
まだ私たちが、私たちの生活にしっくりくる方法や使い方、場所を
見いだせていないからなのではないかと思います。

 不便を自らに強いて、苦行のようなエコ生活をすることが
私たちの目的ではありません。自然の理にかなった、
気持ちいい、体を使うことが楽しく思えるような、そんなスローライフ。
自然の流れや動きを感じたり、手で作ったりするコト、そしてその濃い
時間の中で紡がれていく、人と人、そして人と自然のつながりを、
私は娘に伝えたいと心から思っています。

 と言いつつ、胸にちくっとくるのは、今向かっているパソコン、
ミキサー、電灯、携帯電話、プリンター、カメラ、DVDプレイヤー、
それから自分たちで、非電化を含むいろんなものを作るための工具などの
電化製品たちの存在…。(この工具で、自己矛盾に一番陥る

 まだまだ私たちの探究は続きま~す。


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