インティ・ライミ

 去年も書きましたが、インティ・ライミとは、
夏至の日から始まる、先住民たちの太陽の祭りのこと。
つまり、自然に感謝する日のことです。
この日を、みんな、特に男性は心待ちにしています。

 ギターや笛、太鼓などで、このお祭り独特の
音楽を奏で、彼らを中心に踊ります。コミュニティーに
いるときは、家家を回り、町に出ているときは、プラサ
(広場)をぐるぐる回ります。

 まだインティ・ライミにもならないのに、うちにも
よくきました。心の準備ができていないのに、笛の音が
近づいてくるとぎょっとします。なぜなら、飲み物なり、
食べ物なりを出さないといけないからです。でもいきなり
来られても、そんな20人分もの(だいたい一団体それくらい。)
あげるものなんてありません。

 本当にないときはチョコレートをあげたりしてました。
どーしても、出たくないときは居留守を使いました。
だって、パートナーのエクトルが家にいなかったから
一人で出るの怖かったんだもん!

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↑居留守を使わなかったとき。村のちょっと若い子たち。

 今年はシンガーソングライターのお客さんが
いらして、せっかくなので、村の人たちを彼女の
ミニコンサートに呼んだら、コンサートよりも、
彼らの踊りが中心になってしまいました。

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↑我が家のラウンドハウスにて。ちょっと練習中。

 町でのインティ・ライミははっきり言って怖い。

 というのも、コミュニティー対コミュニティーの
ケンカの場になるからです。酔っ払いも多いし、くさい。
みんな鞭とか振り回してるし。ケンカがひどくなると、
警察が出てきて、催涙ガスを投げます。

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↑まさに男祭りというかんじ。みんな殺気立ってる。

 普段なら、絶対行かないのですが、でも今年は、
酔っ払ってどこに行っちゃったか分からなくなっている
例のエクトル父を探しに、町に出ました。

 そうしたらとんでもないことが起こりました。

 ガラス瓶が飛んできて、私たちの目の前に
落ち、小さな破片が、娘ムユの足に刺さったのです。
びっくりして泣き出したムユ。わらわらと集まる
野次馬と警察。(あまりの野次馬の多さにびっくり。)

 一人の警察官がティッシュをくれましたが、
エクトルは、「どうして瓶を投げた奴を捕まえないんだ!」と
つっかかる。そんなことはどうでもいいんだから、
つまんないことで、警察ともめないでくれ。
とにかくムユを救急車が止まっていたところに。
ガラスの破片は、もう全部取れていたので、消毒して、
ばんそーこつけて、一安心。

 車を出して帰ろうとしたら、わーっと人が
逃げてきました。催涙ガスがまかれたのです。
一足違いで、催涙ガスの害からは免れましたが、
毎年こんな感じで、死者も出るほどです。
もう二度と行くもんか。「女性の日」というのも
あって、それが最終日にあるのですが、これは
比較的平和で、酔っ払いも、ケンカもありません。
でも、もういかないです。

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↑「女性の日」男の人もいっぱい踊っているけど、
でもみんな普通に踊ってる。これでいいのに。

 これが、UNESCOに選ばれたくらいの「平和の町」
とは…。私たちはこれからはコミュニティーでひっそりと
インティ・ライミを祝います。ムユは、インティ・ライミの
踊り大好きなんだけど。

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